人生は、人間の霊と体とを磨く修養道場<しゅうようどうじょう>でありますが、その本体たる精霊を発育<せいれいはついく>させ、霊的にも体的にも向上させるのが教育であります。ところが、いまの学問は知育<ちいく>のみで、人間の外側はできても、肝心の中味はカラッポであります。この中味は宗教によってのみ作られるものですが、現今<げんこん>の政治は宗教を無用の長物のように扱<あつか>ってますから、これでは地上が天国になれない、苦の世界であるのは当然であります。政治と宗教とは車の両<りょう>輪<りん>で、教育の根本はまず精神からと私は言いたいのです。
宗教は、天地惟神<てんちかんながら>の大道に基<だいどうもとず>くことを教え、万物の創り主である絶対者に帰依<きえ>して、人類は仲よくしなければならぬ理を教えるものであります。つまり、もとを知るから末がわかり、部分もわかるのです。神様はいっさいのもとでありますから、真の神様の心を知ることは、すべてを知ることになるのであります。