「観音様の御本体は国常立尊と伺って居りますが、その御関係について御教示を御願い致します」
国常立尊(くにとこたちのみこと)という神様は、厳正至直で、いかなる間違いも許さず、ずっと昔、人間として御生れになり、死んでから閻魔大王になられたんです。しかし。閻魔大王は裁きを司り、なかなかきびしくて、霊になったものの汚れを取って救って下さるんです。そうやって地獄を救われるんですね。
それが仏界に現れたのが観音様で、観音様は善悪無差別に御救いになり、決して罪をとがめる事はなさらないんです。だから観音様の信者は決して人の罪をとがめちゃいけない、そういう事をすると観音様の御意志と違って来てしまうんです。罪をとがめず善悪無差別に救うのが大慈大悲なんですからね・・・。
国常立尊は裁きをなさるけど、人間がよくなれば裁かないんです。国常立尊は仕事がなくなってしまう。まあ、何ですね、検事総長を辞職する様なもんですね。
「御光話録第15号」