国常立尊=伊都能売大神=ミロク大御神(一)

 国常立尊とは、以前世界の実権を持って居られたが、節分の夜、鬼門の方に押し込められ艮金神(うしとらのかみ)となられた神様です。

 国常立尊が伊都能売大神(いづのめのおおかみ)になる。国常立尊は霊界で閻魔大王になり、裁きの役をやるが、それが厳しくて可哀想だという事から、半分は閻魔大王に、半分は観音になる。

 神は厳格だが仏というのは慈悲だから、伊都能売大神は、仏界で観音様になったんだ。すなわち善悪無差別の慈悲である。本地垂跡説も今までのは間違いで、日本へ再び帰って来られて、衆生を救うことの意味である。

 神様は霊的に分裂する。(中略)

 伊都能売大神の御働きは、イズ=火、ミズ=水です。ミイズというでしょう、これは逆なんです。火と水で光になる。夜の間は本当の火がない。月の光ですね。太陽は月の六十倍の光を持つというが、今まで観音様お祀りしても少ししか御利益がなかったのはそのためです。

 イズ、ミズが五、三、それでも足らずに更に土の力が加わって、それが日月地の御力になる。

 今まではニロク=二力だった。夜の間は三界(天界、中界、地界)はほとんど水だった。六、六、六だったが、今度は五六七になり、天の六が地に降り土の力が加わる。

 金剛不壊の力だ。絶対力になる。いかなることでも自由になる。神道でいう麻邇(マニ)の玉とは完全な玉の事ですね。これから先は神秘になるから、又時期に応じて説く。

 私かこれを始めたのが昭和三年で、それから六年して昭和九年まで治療し、更に六年の昭和十五年まで上野毛でやり、更に六年、二十一年までが基礎工事なのです。私の修行は終った。去年からミロクの時代になった。

 霊界から日月地大御神の御力が私の躰を通して人に働くんです。これから三年は現界の基礎工事、それが終ってから世界的になるんです。

 光に「・(チョン)」の御守りは、天から地に降った事です。

 祝詞にあるでしょう。光明如来(火と水)が応身日月地に現ずると。これは相手に合う様に働く、大きくいえば世の中に合う様にする。威張ってみては駄目です。その社会に合う様にやらねば駄目です。そうでないと爾光尊(じくわうそん)みたいに気狂い扱いされる。

 日月地にも三段あり、現界に対しては、やはり光明如来で、日月地、光明如来、観音の三段になる。徹底して説明せねばならぬが、今はまだ時期ではない。

「御光話録」 昭和23年2月28日

御光話録