お道にあるものは因縁のものが因縁の場所に集められ、因縁のお仕事が授けられているわけでありまして、世直しの御用をしているのであります。かように地上天国の雛型を作り、人づくりという重大な仕事をさせていただいているのも、みな神定<かんさだ>めの御用なのであります。
いまは私どもがこうして働いていますが、当然次の時代を受継ぐ人もいるのであります。すべては神様のご摂理<せつり>によるものですから、そういう運命にあるものは、やはり素直に御用をするのが一番いいのであります。これを人間的にあれもいい、これもいいと考えすぎますと迷いが生じてきますから、本心に響いてきたはじめの一念<いちねん>を大切にすることであります。それを志したということは、やはり志させられたのでありまして、その初一念を貫いていくことが一番神様に素直であります。
いろいろの教育を受けますと、途中で欲望も起こってきますから、また、変わることもありましょう。しかし、神様は綱をかけたら離されませんから、ほんとうに因縁のあるものはどうしても因縁の糸につながれて、結局御用をすることになります。
この神様の御用をするということは、聖職中の聖職で、私は最高のものだと思っております。因縁なくしては授からない仕事であり、官吏<かんり〉や会社員の比ではないということを知っておいていただきたいのであります。どの仕事も神様の御用であり、神聖でありますが、世の中を思い、人のためになるこの利他愛的な仕事は、さらに一段も二段も上の仕事なのです。人間の改造とか、悪の世を善に改造するという御用は、ほんとうに普通の人では望んでもできない御用なのであります。この因縁を大いに尊び、喜ぶべきであります。