明主様は、『信仰の極致<きよくち>は右向けと言えば右、左を向けと言われたら左を向くような人になることだ』と教えられましたが、これは、神様に対しては絶対服従であれということでありまして、これを取違<とりちが>えますと、骨なしの人間みたいになってしまいます。ですから、物ごとを積極的に先廻<せつきよくてきさきまわ>りしてしなければならない、ということと問題が違うわけです。
神様に対しては絶対服従であるが、しかし、人間としては、どこまでも自ら仕事を求めて、神様に言われないうちに動かなければならないわけです。神様にこうしてください、ああしてください、と尻<し>っ尾<ぽ>の方が頭を動かすくらいになれば、世の中は急速<きゆうそく>によくなっていくのであります。あなた任<まか>せで、くるものをそのまま受取っていたのでは、間にあわないということを申したいのであります。