限られた学びの時期を最善の努力で

 学生のみなさまは、まず、学業<がくぎょう>は怠ることなく修<おさ>めていただきたいと思います。信仰は無限<むげん>に続く道であり、学びは一定の時期に学ばねばならないのでありますから、学ぶ以上はしっかりと学んでおいていただきたいと思います。そして、時がきたら、信仰でたつ人は全力をあげてこの道を拓かれるのがよいと思います。一も取らず、二も取らずにならぬよう、目的は終始一貫<しゅうしいっかん>していても、「時」には勝てないこともありますから、時とともに流れていくことが、かえって神の道を貫<つらぬ>くうえに、賢明<けんめい>な処置<しょち>である場合があります。

 要するに、まことを貫く道はひとつではありません。この信仰は世直しをなさる大神様め御用ですから、あまり小さなところにばかり気を入れて、大局を忘<たいきょくわす>れぬようにしたいとい思います。