家ぐるみ信仰へのお導き

 酢<す>と油<あぶら>とは、元来交<がんらいまじ>わりにくいものですが、ひとつ瓶<ぴん>に入れまして振<ふ>っておりますと、ある程度混ぜ合わされまして、おいしいサラダソースができます。かように、これが自分の本性<ほんせい>だといって、頑張<がんば>っていたのでは駄目<だめ>でありまして、みなそれぞれに持ち分があり、個性<こせい>があり、別々のものであって、神様はそのように作られたのですが、それを世界のために献<けん>じあう、そこに新しい味<あじ>わいのあるものができるということを、知っていただきたいのであります。そこから美の世界ができるのです。美の世界ができるということは、地上天国ができるということであります。

 一軒<いつけん>の家の信仰でも同じことです。一家の信仰が和合したときにおいて、はじめて強い力が出るのです。そういうところまで、自分の家庭<かてい>を建設していかねばなりません。また、他人の家もそうさせてあげねばならないのです。それで、これからは一家ぐるみの信仰を目<め>ざして、まだの家は大いに努力して、家ぐるみの信仰へとお導きしていただきたいと思います。