入信すれば、もはや一人まえの信者であると考えるのは早計<そうけい>であります。入信とは、信仰初等科<しよとうか>への入学手続きがすんだにすぎないのでありまして、それからあと信者としての信仰を身につけていくことが肝心<かんじん>なのであります。まず信仰者としての生活体験をかさねながら、一歩一歩と向上の段階をのぼっていくわけで、このときがもっとも心身のお浄め、鍛練<たんれん>と、修業を必要とする時期であります。このもっとも大切な時期の修養錬成をおこたりますと、諸事放漫<しよじほうまん>に流れ、ほんとうの筋金入<すじがねい>りの信仰をうることができませんから、この時期には、大いに研修会にも参加して、信仰に磨きをかけていただきたいと思います。
「栄光 四七一号」