みなさまが、こうして本教に導<みちび>かれ、信者となられたということは、明主様、また、私にも深いご縁<えん>があってこられたのでありまして、自ら選<みずかえら>んでこられたように思っておりますが、けっしてそうではないのであります。それはなぜかと申しますと、この教団をみなさまの立場として、世界の浄霊のため、地上天国建設のために、神様からの御用があるのであります。と申せば、そんな重大な役目を持たせられるのなら、くるのではなかった、と言われる方があるかもしれませんが、御用があるほど結構なことなのであります。
人間は長い間に知らず知らず積み重ねてきた、身魂の罪穢<めぐり>というものが、だれによらずあるものですから、物事がもうひとつ思うようにいかないのであります。神様の御用をさしていただくことによって、罪穢をとっていただいて、そのあとから大きなご神徳<しんとく>をお与<あた>えくださろうと、用意して待っておられるのでありますから、それをご辞退<じたい>申しあげるのは、あまりにも欲がないということになります。