第五章  道 徳 抄

明主の理想は真善美の完き地上天国の建設である。すなわち宗教・道徳・芸術の渾然として融合した理想社会である。本書の体系は「第一章、救世教教祖について」と「第四章、救世教の特色」においてその宗教について述べ、「第二章、明主の教養」と「第三章、地上天国の構想」において、その芸術について述べ、この「第五章、道徳抄」において、その道徳について述べたのである。かくて宗教・道徳・芸術の三要素をあわせた理想の社会たる真・善・美の完備渾融した地上天国の構想に適応させようとした。この道徳抄は、明主の文章のなかから、その要点を抄出したものである。