今度の第二年目の秋季大祭を見ての感想を少しかいてみるが、何しろ参拝者は昨年の二倍以上で、しかも信者諸君の顔だけみても、晴々としていて、活気がみなぎっている。これを想うにつけても感慨無量である。というのは昨年の秋季大祭は、アノ事件あって間もない頃とて、余り活気がなかったからで、また止むを得ないともいえよう。これについてよく考えてみると、今までにも何回となく当局者や、その他の盲目的階級から、弾圧や迫害を嫌という程蒙ら(こうぶら)され、その都度一時は随分手ひどい打撃を受けたが、それを撥ね返えしては起き上り、教線は日に月に見らるる通りの発展を遂げつつあるので、この点から見ても、到底人間業ではなく、全く神様が蔭から御守護をされている事がよく判るのである。
これ等色々の災いは、全く神と悪魔の戦いによる事であって、どんなに邪神の方で、彼の手この手で攻めて来ても、到底歯の立たない事をよく示している。というのは、いつもいう通り、最高の神様の御力は十であり、邪神の方は九分九厘で、一厘力が足りないから、結局、邪神の方が負けるに決っている。ところが面白い事には、霊界が段々明るくなるに従い、邪神の力もそれにつれて段々弱ってゆくから、それは往生して手も足も出なくなり、遂に滅びてしまうのは間違いないから、それからがいよいよ五六七の世の建設の段取となるので、それを楽しみに、大いに奮励努力しようではないか。
「地上天国29号」 昭和26年10月25日