(一) 善言讃詞の歴史
はじめに善言讃詞の歴史的経緯について述べてみたい。 本教は昭和十年一月一日に「大日本観音会」なる名称のもとに、明主様によって立教されたものであるが、ご承知のごとく、明主様は実業人として活躍しておられた大正年間から信仰 …
(二) 意義について
善言讃詞の意義については、前章を読まれた方々はある程度理解されたものと思うが、これについて、明主様のお残しになられたお言葉がいくつかあるので、それによ って拝察、また勉強させていただくことにする。 言霊の偉力と浄 …
(三)主神と観世音菩薩との関係
前述のごとく、明主様はこの祝詞をお作りになられるに際して、『観音経を縮めたものです』と仰せられているが、申すまでもなく、観音経とは、妙法蓮華経(一般には法華経といわれている)二十八章中の第二十五番目の観世音菩薩普門品を指 …
(四)奏上について
神前奏上詞として、この祝詞は、祭典のときには天津祝詞と善言讃詞を併せ奏上し、平生の礼拝は、朝拝に天津祝詞を、夕拝に善言讃詞を奏上するよう定められている。 また、みたまや、仏壇に対しては、平生は、 幽世大神守り給 …
(五)理想の実現性
つぎに大切なのは、この祝詞の内容に対する心構えである。美しい言葉で表現されている理想世界の様相は、まことに夢幻的なものであり、はたして実現され得るかどうかということである。 もしそれ、これは単なる人類の憧れであり、果た …