書籍

『わたしの粗相はおまえの想念からだ』

 明主様は、たいてい深更二時になると、たとえ口述筆記が途中であっても、『きょうはこのくらいにしておこう』とおっしゃって、お寝みになるのが日課でありましたが、ある日のこと、その日わたくしは、朝より浄化気味であったので、“き …

想念で神業の邪魔をする

 『人間の想念は神様に直通している』との御教えをいただいておりますが、明主様は、私どもの想念までも、全くお見通しになっていらっしゃるのだ、ということも、しばしば体験させていただいております。  ある日のご揮毫の際も、私が …

人の想念を神様は先にご存じ

 昭和二十八年のある月、高知県、広島県の方へ布教に出張中、脳天が浄化して苦しいので、このつぎ明主様にご浄霊いただく時は、特に脳天をお願いしようと、四、五日前より祈りつつお伺いしました。  ところが、ご浄霊をいただくため、 …

想念ひとつで味まで変わる

 明主様は、東京銀座のトリコロールという店の、シュークリームがお好きだ、と聞いてから、私はいつも、その店のものをお届けするようにしていました。  あるとき、いつもお使いをする人の都合で、別の人が代わってお届けしたことがあ …

技術だけではだめ、想念が大切

 私が、明主様の召上がる鮎をお焼きする役目を仰せつかっておりましたころ、いつも私は鮎を焼きながら思うんです。焼き方そのものでなく、焼く時の自分の想念が大事だ──ということです。  ご参拝の日など、窓から親戚の者の顔でも見 …

作る人間の想念が問題

私は大工ですから、明主様はいろんなものを作るよう、よくお命じになられました。ところが、出来上がってお届けしましても、明主様はお使いにならないことがあるのです。  その後、また同じ品物を作らせていただき、お届けしますと、今 …

信仰とは誠の道以外にはない

 ある時明主様は、あることに関して『たくさんの邪神が、私を不快にしよう、私の仕事を邪魔しようとして、たえず隙を狙っている。しかし、どんな邪神でも私にはよりつけないから、私の側の者に憑って邪魔をするのだ』とおっしゃいました …

誠ある人には幸福がある

 昭和二十二、三年、東山荘へ御面会に伺った時のことです。お部屋の棚の上に人形が置いてありました。  明主様は、その人形をごらんになりながら、こう言われました。『あの人形だが、だれが作ったか知らないが、ある人が心をこめて作 …

初心を忘れては誠がなくなる

 箱根美術館の二階での出来ごとですが、ある日、美術品の軸物を陳列替えに、明主様がおいでになられました。  いつもの例でそういう時は、私どもはウインドーの前にゴザを敷き、その上に美術品を列べ、ひとつひとつ、紙に名前を書いて …

『信者ほどありがたいものはない』

 いつか、明主様と来客とのご対談中、客の質問に、明主様は、『私はすべてにおいて能率的ですよ。私は大勢の者を使っておりますが、みな自由にさせています。いま裏に山を作らせていますが、外部の仕事師よりもよっぽど能率が上がってい …