書籍

心言行の揃った誠でお導き

 明主様はいつも家族の者、また、おそばで働いている者に対して、非常に厳格でありました。何ごとによらず、依怙や曖昧さということは許されなかったのです。ですから、失敗しますと、実にハラハラするように叱られたものです。あんなに …

御用とあらばどこへでも

 お浄めの使命をいただいている私どもは、ときには嫌でも汚ないところへ飛び込んで、汚ない人と接触しますが、そんなことをしたら、汚ないものの影響を受けないかという心配もあるかもしれませんが、それは絶対にないのです。すべて神様 …

根本の善を見つめて

 人間というものは、すべてにおいて善にあれ、悪にあれ、人として生まれてきたからには、すでに浄いものをもって生まれてきているのですから、これを神様のご分霊として尊重し、根本的に好意をもっていくのです。お互いに好意をもちあう …

どんな人からも好かれる信者

 悪人と申しましても、もとからの悪人ではなく、曇りのために神性が閉ざされて、悪いことをしているにすぎないのです。この曇りを払って、奥にある神性を抽き出してあげれば、もとは神様の分御霊でありますから、正しいものなのです。し …

手数をいとわず愛情をもって

 この世で長生きして、善徳を瞬々に積んでいくならば、だんだんと幸福な境地に達せられるのであります。といって、その境地にいきたいから善をするというのでは、まだ真の善とは申せません。真の善とは、善のために善をするもので、なん …

誤解は積極的に解いていく

 世の中の不幸の原因に、誤解というものが案外大きい役割を占めております。誤解をそのままにしておくときは、いたずらに双方の不幸を長引かす恐れがあることで、何よりもまず積極的に誤解を解き、互いにサラリとすることが大切でありま …

未熟な信者もよく理解し、親切に導く

 信仰も最初の段階では、自分の幸福とか、悩みを除ってもらいたい一心でありますが、信仰が向上し、だんだん神様がわかるにつれ、他人や世の中のためになりたいと願うようになるものであります。それで、他人の信仰が低いといって笑う人 …

無信仰者への思いやり

 明主様は、『信仰は信用だ』とか、『信用に勝る財産はない』と、つね日ごろおっしゃっておられましたが、神様につねに誠をつくすものは、神様から信用されるわけです。そして、このものは誠のものであると、神様がその行ないを見てご信 …

いつも誰にも親切を旨として

 私は地方へ出ますと、どんな人にでも非常に丁寧に接します。これはあとあとのことも考えますし、たとえ、その人たちが、まだ信仰に入ってはいなくても、やがて神様のお道へ入るようにもなり、いわば未来の信者のようなものでありますか …

相手の気持に立ってお取次

 元来、病気は病魔のなすところ、自覚するとせぬとにかかわらず、罪穢や曇りのあるところに生ずるのであります。これを裏返していいますなら、病気の苦痛によって、その人の罪穢が消却されているともいえるのでありまして、病気がありが …