第五章 道 徳 抄
明主の理想は真善美の完き地上天国の建設である。すなわち宗教・道徳・芸術の渾然として融合した理想社会である。本書の体系は「第一章、救世教教祖について」と「第四章、救世教の特色」においてその宗教について述べ、「第二章、明主の …
一 誠と智慧
信仰の妙諦は道理に従うことである。道理に従うことは神に従うことである。故に人たるものはどんなことかあっても、道理を重んじ、道理に従い、道理にはずれてはならないのである。 世界も国家も個人もあらゆる問題を解決する鍵は「 …
二 信用について
宗教とはなんぞやといえば、正しい人間をつくることである。正義を貫く信者をつくることである。そのためには、悪にうち勝つ力ある宗教があらわれなくてはならない。それによってのみ、より善い社会も、幸福な平和な世界もうまれるので …
三 幸福について
古往今来、いかなる人間でも幸福をこいねがわぬ者はあるまい。幸福こそ実に人間最初にして最後の目標であるからである。幸福をえんがための学問であり、修養であり、努力であるにかかわらず、満足につかみうる者ははたして幾人あるであ …
四 善悪について
世の中の不幸も幸福も、戦争も平和も、その動機は善か悪かである。一体どうして善人もあれば悪人もあるのであろうか。この善悪のよってくるところの、何か根本原因がなくてはならない。 人は善人たることをこいねがい、悪人たること …
五 箴言抄
私は、人を憎むなということをかいたことがあるが、それとともに憎まれることもいけないのである。というのは、憎まれると、どうしても相手の怨み、嫉妬、報復などの悪念が霊線を通じてくる。それが邪魔をして常に不快感がまつわり、は …
附記
明主岡田茂吉略年表 ○明治一五年(一八八二)一歳。十二月二十三日、東京都台東区浅草橋場町に生る。父は喜三郎、母はトリ。曽祖父は武蔵屋喜左衛門という。 ○明治二二年(一八八九)八歳。橋場町の西、浅草千束町に転居。 〇明治 …
関係文献
○昭和二四年七月 須江孝雄「岡田自観師の横顔」 ○昭和二四年一二月 須江孝雄「世界六大神秘家」 ○昭和二九年八月 麻生鋭「光は大地に」正 ○昭和三〇年六月 同 続
世界救世教の現況
救世教は昭和二十五年二月四日に陣容を一新し、その名も世界救世教と改めて、明主を中心に、地上天国建設、人類救済を目標として邁進してきた。 基礎的経綸がほぼ終った昭和三十年二月十日に、梅花香る碧雲荘で、明主は波乱にみちた生 …