お側へ行くと生き返ったよう
明主様は人使いの名人であられましたが、普通ではあんな人がと思われるような人でも、結構その人のよい点を生かされて、お使いになっておられました。 いつか、『私はどんな人でも使ってみせる』と笑っておられましたが、欠点よりも …
迷える小羊への慈愛
終戦直後、東山荘でのことですが、明主様からお汁粉のごちそうをいただいたことがありました。私は甘党ですから、それが大変おいしかったのですが、一緒に召上がっていた明主様は、私をごらんになって、『もう一杯食べたそうな顔をして …
困ったらいつでもおいで
初めてお屋敷へうかがった時、明主様にご挨拶申し上げますと、明主様は、『きょうからあなたは家の一員になったわけだが、うちでは男女同権なんだ。どうもあなたの様子をみていると、封建的なところがあるように感じられる。もっと気楽 …
夫婦間のささいなことも
昭和二十二年ごろです。お側で奉仕していまして、浄化をいただきました。その時主人が「お忙しい明主様にご迷惑がかかるから、帰って教会で浄霊をいただくように」と言うのです。ちょうど夫婦間でちょっとしたイザコザのあった時でしたの …
『おまえたちの荷物は出したか』
昭和二十五年四月十三日、熱海大火のとき、私は清水町仮本部で、御奉仕をさせていただいておりました。 その日、明主様は、御面会を終えて昼食を召上がると、水口町の碧雲荘へお帰りになりましたが、夕方近いころです。“火事だ、火 …
『指導者は私ひとりだけだ』
昭和二十三、四年ごろだったと思いますが、明主様に御面会の折、明主様から、『指導者は私ひとりだけだ』という御教えをいただいたことがあります。この時私は、はっと気づき、これは大切なことだと思いました。一生この気持は持ち続け …
形はいかにも相談のようだが
箱根観山亭が出来てまのないころのことです。 ある日、ある教会長さんが、明主様のところへ、何か相談なのか、お伺いに来られました。そのとき私は、明主様のお側でお原稿の整理をさせていただいておりました。 明主様は書きもの …
失敗も大事なことのひとつ
明主様はいつも、『わたしがやれと言ったらすぐやるのだ』『わたしの言うことを、そのまま行えばいいのだ。それが教えだ』とおっしゃっていました。 「失敗しました」と申し上げると、『それでいいのだ。失敗も大事なことのひとつだ …
説くのは私、まとめるのはきみたち
明主様は、『私の指導を受けていればいいんだ』といつも言われました。 それで私はある日、「それを、ひとつひとつ守って行けばよろしいのですか」と申し上げますと、明主様は、『そうだ』とおっしゃいました。 そういうことから …
御教えのいい加減ないただき方はだめ
明主様は、お原稿をお書きになられます場合、何度も何度もご推敲になり、多いのは二十回以上もご推敲になったとか伺っております。それくらい御教えは、心魂を打込んでお書きいただいたものであることを、私どもは念頭に入れて、御教え …