飾りのない文章のよさ
以前私は、明主様のご日常について書かせていただきましたが、正直のところ、どのように書かせていただけばいいかと大いに迷いました。変なことを書くなとお叱りをいただくのではないかと、内心はビクビクしていましたが、ある時、『こ …
神を賛える一輪ざし
『邪神は花をきらう』と仰せられますが、お居間をはじめ数カ所にお飾りになる生け花も、必ず明主様ご自身でお生けになられますが、そのお花のすばらしさ。 われを忘れ、恍惚として拝見いたしたものであります。一見、無造作に差込ま …
パッと切って、スッと生ける
明主様のお部屋へはいり、ご挨拶を終わって、フト床の間を見ると、思わぬ花が、思わぬ形でいけられています。思わぬ形といっても、今様のオブジェ式ではなく、独創的といったところで、昔からの何々流という、型にはまらないということ …
同じ格好の花は生けない
明主様が花を生けられるときは、碧雲荘のどの部屋の花器も全部持って来さして、畳の上にビニールを敷き、その上に花を山のように積んでおいて、そして、つぎからつぎへとサッサと生けられるのです。 生け終わると、『これは応接間へ …
床にも置物にも見事な調和
私はときどきお居間へうかがう時、まず床の生け花に眼を惹かれ、その都度、新たな生け花芸術の変化を見せていただくのです。時としては拝見した瞬間、ハッとしてその実の力と、高い品位に打たれて、一種神秘な感情にさえ包まれるのです …
花のもつ個性を生かして
明主様は、お部屋におはいりになりますと、いまお花畑からお切りになったお花を、いとも無造作に、一、二分ぐらいでバッとお生けになられますのには、ただ驚きの目を見はるのみでございました。 『わたしは流儀はない。ただその花の …
『あまりいじくると死ぬ』
明主様はご自分で花を生けられました。鳥のように早く歩かれる明主様は、花を生けられるのも早かったのです。枝や花をいじくるのはおきらいで、パッパッとお生けになる。明主様流とでも申すのでしょうか、自然そのままの個性を取入れて …
苦労して生けた花はだめ
明主様は、お花をお生けになる時、よく、『苦労し生けた花はだめだ。花が死んでしまう。花の通りにこちらが動いてやるのだ』と仰せられました。
絵を描くつもりで
明主様は、とてもボケの花がお好きで、東山荘にお住いのころ、春になりますと、よ鋏を手にして庭のボケを切っておられました。そしてよくお生けになりました。いつかお花のことでおうかがいしたことがあります。その時明主様は、『流儀 …
楽しみながら頭を働かす
明主様は、側近奉仕者の頭脳があまり古いのを歎かれて、よく『映画を見るようにせよ。頭が新しくなる』とおっしゃられたことがありました。これは監督、俳優その他の人々の努力が、総合結集されて出来たカットが、早いテンポで展開され …