昭和二十八年十二月六日の御講話(4)
▽前節から続く▽ さっきも言うとおり、日本を東西に分けるとして、京都、奈良に匹敵するような物ができるとしたら、あっちのほうは一〇〇〇年以上の歴史を持っているのですが、こっちはできあがったところで一〇年でしょうが、一〇年 …
昭和二十八年十二月七日の御講話(1)
一二月七日 最近の『ニッポン・タイムズ』という外字新聞に、箱根美術館の写真と記事が出てますが、これは、この間話したアメリカの婦人の新聞記者が書いたのです。その翻訳したのを読ませます。 (昭和二八年一一月三〇日付『ニッ …
昭和二十八年十二月七日の御講話(2)
▽前節から続く▽ それから私は始終原稿を書いてますが、ふつうの原稿……あんまり特色を現わさないような原稿は、わけなくおもしろいように書けるのです。それから歌などは、わけなくいくらでもできるのですが、ただ論文になると実に …
昭和二十八年十二月十五日の御講話(1)
一二月一五日 いつも言うことですが、いまの世の中と言いますか、特に日本はそういう状態ですが、つまり正義感が実に少ないのです。本当に正義感のある人というのは、ないと言ってもよいくらいです。と言ったところで、正義感というも …
昭和二十八年十二月十五日の御講話(2)
▽前節から続く▽ だんだん救世教が発展するに従って、一番脅威を感じているのはお医者さんと薬屋なのです。いまはまだたいしたことはないが、それでもだいぶ注目しているようです。それでそうとうに対策も講じているらしいのですが、 …
昭和二十八年十二月十六日の御講話(1)算盤と正義感
一二月一六日 いまの世の中を見ると、世界中が非常に正義感というものがなくなったのです。なんでも算盤《そろばん》ずくでやっているのです。理屈だけでは、こうやればこうなる、 …
昭和二十八年十二月十六日の御講話(2)
▽前節から続く▽ それから真善美の美というと、美しいもの、つまりだいたい目に見えるものです。心の美しいということもありますが、とにかく汚いものを美しくする、それが地上天国におけるもっとも重要な条件です。ところが、そうい …
昭和二十八年十二月十六日の御講話(3)
▽前節から続く▽ 日本人が優秀だということについて書いてみました。 (御論文「日本の誇り」朗読)〔「著述篇」第一二巻一七七―一七八頁〕 二、三日前に瑞雲郷に行ってみました。たいてい見て知っているでしょうが、今度美術 …
昭和二十八年十二月十六日の御講話(4)
── ▽前節から続く▽ そういうようで、これは必ず実現するだろうと思ってます。それに対しては、私はそういうことに対する地上天国も造るつもりです。最初はハワイに造るつもりですが、それからだんだんアメリカのほうに造るつもり …
昭和二十八年十二月十七日の御講話(1)
一二月一七日 世間一般の人を相手にした話ですが、とにかく今日、どこからどこまでなにごとも、うまくゆかないのです。うまくゆくということはめったにないので、政治でも、ほかのいろいろなことでも、みんな失敗の連続です。以前ある …