元来、病気は病魔<びようま>のなすところ、自覚<じかく>するとせぬとにかかわらず、罪穢や曇<めぐりくも>りのあるところに生ずるのであります。これを裏返<うらがえ>していいますなら、病気の苦痛によって、その人の罪穢が消却<しようきやく>されているともいえるのでありまして、病気がありがたいというのも、その間の消息<しようそく>をもらされたお言葉なのであります。
信仰があれば、神様のお恵<めぐ>みによって、その罪穢の消却期間を縮<ちぢ>め、大難<たいなん>を小難に済<す>ましていただけるのは、みなさまご承知のとおりでありますが、そのとき、取次者はその病人とともにお詫<わ>びし、お取次をすることが大切で、祈りと浄霊が一体となることによって、ますます浄霊の効果<こうか>があがるのであります。