(二)大意概説

高天原においでになる男女二柱の神様(高皇産霊神<たかみむすぴのかみ>、神皇産霊神<かむみむすびのかみ>)のお言葉によって、ご祖神にまします伊邪諾尊様が筑紫の日向の国の橘というところにある狭い水門(河口)、そこには、常緑木が生い茂っている河原があるが、そのような所で、御禊祓いをなされたときに、ご出現になられた祓戸の大神様たちよ、どうかいろいろの悪事災難や、罪穢をお祓いくださり、お浄めくださいませ、と申しあげますことを、天系の神々様や、地系の神々様や、その他多くの神々様とご一緒に、ちょうど耳聡<さと>い馬が、耳をふり立てて聞くように、お聞き届けくださいますことを、謹み畏<かしこ>んで心からお願い申しあげます。

(御神名)私どもをお守りください。幸運をお与えくださいませ。 神様のお心のまにまに、私どもの魂へ、倖せをますますおふやしくださいませ。