『私の書のどこがいいのかな?』

 ある時明主様は、『書でいいのは一休禅師だ。一休のはうまく書こうなんていう気持がない。ちょっと見ると下手クソみたいだが、なんらのてらいもなく、自然に書いている。その自然さがいい』

 そして『私の書をほめる人があるけど、どこがいいのかな。自分じゃ下手だと思ってるんだが……』とおっしゃいました。