私より上手に浄霊する人はない

 あるお側の奉仕者は、結核の再浄化(その人は結核で入信した)が始まって、血痰が出るようになり、こういう浄化の状態で御用をすることは、ご迷惑になるから帰ろうと思って、ある日、明主様にご浄霊をいただいた時申し上げたわけです。

 その時、明主様はご浄霊をされながら、『これはなかなか大変だ。容易ではない』とおっしゃられ、『私より上手にやる人はなかなかいないよ。もちろん、家へ帰ってもいいが、ここにいる気はないか』とおっしゃったそうです。

 その人は、“どうせ肋けていただいた命だ。もしだめになるのなら仕方がない。お言葉に甘えて、御用をしながらお側におらしていただこう”と肚に決め、お願いしたそうですが、それからどんどんよくなり、いまも元気に働いております。

 決して相手を束縛するのではなく、『帰ってもいいが、私がしてやってもいい』というお言葉の中に、慈悲のお心が溢れていることが感ぜられ、私もこのお話を聞いて、大変感動いたしました。