受け答えの急所を覚れ

 明主様が、しばしば、『何事も急所が大事だ。浄霊も急所をやればすぐ治るし、言葉だって急所をポンと言えば、ホンのひと言で用は足りてしまう』と仰せられますことはご承知でしょう。

 全く、お側でいろいろお言葉を伺わせていただきますと、明主様が実に鋭く、ズバリとひと言で、事の本質とか、問題の核心とかを表現せられますのを、始終拝聴いたします。しかも、常に現実に即し、必ず具体性を伴われて──。

 こんなこともありました。

 御書体をお書きの折、『この前の御守(「おひかり」)はあらかた出たのか?』とのおたずねに、「まだ少し残りがございます」と申し上げましたら、『少し残ってることを、あらかた出たというんだ』とのお言葉に、ハッといたし、「受け答えの急所とはこのことなのだ」と覚らせていただきました。