塔が倒れる

 昭和九年の室戸台風の時ですが、猛烈な台風に襲われて、大阪の有名な寺の五重の塔が倒れたことがあります。

 あの時も、明主様は、それを予見なされています。
というのは、その台風の前、明主様のご講話を聞いていたひとりの警部補が、『塔が倒れる』と言われたことをとがめて、「そういうことを言われるからいけないのです」と口を出したら、明主様は、『いや、きみは、わたしの話を終わりまで聞かないからいかんよ』とおっしゃって、『塔が倒れる。わたしは、そういう夢を見たんです』と、お笑いになりながら話を続けられました。