『栄光』や『地天』に出される御論文のご口述は、毎晩十二時前後より始められましたが、明主様は実に 楽しみながらなさいました。そして、まず一時間もされれば、原稿用紙十二、三枚は楽にご口述になられました。
ですから、いつも原稿が溜りすぎ、いつか明主様も『原稿が余ってしようがないから、栄光紙の枠を広げて、出来るだけ多く活字の組めるようにしなさい』と仰せ出されたほどで、泡くったことをおぼえております。
また、時々新宗教新聞とか雑誌社などから、原稿の依碩がありましたが、この場合は、なかなか面倒な注文で、先方から枚数やテーマまで指示してきますが、お願いしますと、『ああ、そうか、じや書こう』と、いとも気軽におっしゃられて、いかにも楽しそうに、すぐその場でご口述になられました。