夜昼転換
私は約二十数年間に渉って治療した患者は無慮数万人に上ったであろう。その体験から得た結論は一言にしていえば「病気の原因は薬剤である。」という事である。あらゆる病患の原因を探求すればするほど、ことごとく薬剤ならざるはないの …
頭脳の重要性
腎臓の重要性はさきに説いた通りであるが、ここに頭脳の重要性も説く必要がある。それは近来新しく流行し始めた病気に疥癬及び重に掌の表裏、脚部上方より下方、足の甲、指等に、小は丸薬位より、大は大豆位のやや隆起せる白膿色粒が点 …
民主的試験制度
今日医学における試験制度なるものは、日本も外国も大体共通の方法である。すなわち医学的解釈による理論と経験によって成る学問的形式の作文を唯一のものとしている。しかしながらこの方法たるや、実際上病患の治癒そのものとの関連が …
結論
私は既存医学の誤りを余す所なく説いたつもりであるが、読者は読み了っていかなる感想が湧起したであろうか、恐らく余りにも意想外なる新説に驚歎されたであろう。 人間が最大貴重としている生命を一日も延長し寿齢の長からん事を冀 …
霊科学
私は前項までにおいて、私が創成したところの新しき医術について概略解説したつもりである。しかしながら尚徹底するには、霊及び霊界に関するあらゆる事象を一通り知らねばならないから、順次述べてみよう。
霊波と霊衣
私はさきに治病力としての神秘光線について説明したが、ここに今一層詳説してみよう。 人間の霊体は肉体と同様の形態を有しているが、ただ異る所は霊体には霊衣なるものがある。洋語ではアウルという。それは霊体から不断に一種の光 …
罪穢と病気
罪穢と病気の関係については、宗教方面において多く唱えられてきた。これは事実であるが、私は霊的医術の見地から説くつもりである。 前項に述べたごとく、人は悪を想い悪の行為を累ねるに従って漸次曇が増量する。しかるに曇の濃度 …
神仏はあるか
私がこの偉大なる医術を発見し得たという事は、霊の実在を知り得た事がその動機である。すなわち霊を治療する事によって体の病気が治るという原理であるがこれは、将来の文化に対する一大示唆と観ねばなるまい。実に科学の一大革命であ …
未知の世界
我々が生を保ち、呼吸しつつあるところのこの世界は物質界であり、第一世界であるが、人の死するや、霊界なる未知の世界–すなわち第二世界の人間となるのである。この未知の世界は眼に見えず捕捉する能わず、無となんら異 …
生と死
人生死の問題ほど切実なる問題はあるまい。ゆえに死及び死後について幻想的でない実証的の解説を得たならばこれほどの喜びはないであろう。私はこの問題に対し霊的事象の研究から得た成果を発表し、あまねく世人に知らせ、蒙を啓きたく …