霊的病気の種々相
霊的原因による疾患は実に千差万別である。その中珍しいものを一つ二つ書いてみよう。 四十歳位の男子、一日に一回か二日に一回位、突如として全身が硬直する。その状宛かも石地蔵のごとく全身いかなる部分も全然不動、目も口も開け …
霊層界
霊界は、天国・八衢・地獄の三段階になっている事は既説の通りであるが、これが人間の運命と密接な関係を有っている事を説いてみよう。 そうして右の三段階を細別すれば一段は六十になり、合計百八十段階の層になっている。私はこれ …
霊界叢談
私はこれから自分が実験した多くの実例を書くが、何分五感では知るを得ない事象である以上誤りがないとはいえないが、私は出来るだけ正確を期すつもりであるから、読者は信を措いて読まれたいのである。
広吉の霊
私は霊的研究と治病の実験を併せ行おうとした最初の頃である。それは十九歳になる肺患三期の娘を治療した。二回の治療でいささか効果が見え第三回目の時であった。私が治療にかかると、側に見ていた娘の母親であるM夫人(五十歳位)が …
化人形
この話はすこぶる面白い霊的事象であったと、今でも思っている。それは当時ある人から「化ける人形があるんだが、霊的に解決出来まいか」と言われたが、それはこうである。ある所に等身大の阿亀の人形がある。それの持主になった主人は …
狐霊
日本の霊界においての狐霊の活躍は特筆すべきものがある。そうして狐霊は好んで○○宗に接するが、それはその経文を聞くと狐霊の通力が増すからだと、狐霊が言った事がある。その宗の行者もまたよく狐霊を使って霊験を得ている。病気治 …
狐霊と老婆
私が実験した多くの中での傑作を一つ書いてみよう。これは五十余歳の老婆で、狐霊が二、三十匹憑依しており、狐霊は常に種々の方法をよって老婆を苦しめる。それで私の家へ逗留させて霊的治療を施したのである。その間五、六ヶ月位であ …
酒飲みの霊
飲酒癖は天狗その他の憑霊に困る事はさきに説いたが、それとは別の原因もある。これは酒乱すなわち酔うと人格が一変するので、次のごとき例があった。 三十歳位の男子、平常はすこぶる温和しいが、酒を呑むと全然一変し常軌を逸し、 …
変質狂
狂人は皆変質であるが、これは又珍らしい型である。この男は四十幾歳で、発病後五、六年経つが、態度も話しぶりも普通人と少しも変っていない。精神病者とはどうしても受取れないが、この男の語る所は次のごときものである。 私の腹 …
グロ患者
私が多数の患者を取扱った中に、最もグロ的なのを一つ書いてみよう。それは四十歳位の男子で、初め実兄に伴われて来た。曰く「この弟は仙台の脳病院へ入院していたが、捗々しくないので東京へ招び寄せ、〇〇病院の診察を受けましたが判 …