主神の働き=超宗教=浄霊力

 今世界中で一番問題にされているのは、みんな知っているとおり水素爆弾です。水素爆弾というものも、無論神様がやられているのですが、一体どういう訳で、ああいう恐ろしい気味の悪いものを拵えた(こしらえた)かという事について、ザットお話したいと思います。

 (中略)

 四月一日に、アイゼンハウワーは″水素爆弾は恐るるに足らない、ただその使用目的のいかによって、恐ろしいか、恐ろしくないかが決まる″と言ってましたが、全くそのとおりです。つまり水素爆弾そのものは、人類を殺す目的とか、あらゆるものを破壊する目的というように、戦争のために使うと恐ろしいものですが、そうでなければ何でもないのです。

 むしろ、人類の幸福のために使うと、これは大変結構なものになるのです。そうすると、使用者の意志いかによるのです。使用者の意志で、水素爆弾を破壊のために用いるというのは戦争ですが、その根本を一口に言うと、悪です。人間を殺しても、破壊しても、自分達の目的、欲望を達成すればよいという目的ですから、悪です。人間から、そういう悪を全部無くする事はできませんが、つまりそういう悪を、ある程度に制限するという事が、根本間題です。

 水素爆弾のために、世界中が今しきりに唱えている″強国同志が共同管理する″とか″条約を締結する″とか言っているが、あれは膏薬張りです。結局、うまく成功したところで、ある時期の問題とか、ある程度とかいう、一つの限度がありますから、本当に解決したのでなくて、安心する事は、絶対にできないのです。

 それより、絶対安心できるというのは、人間の心の間題です。魂の間題です。そうすると、根本である魂を、どう解決するかというと、宗教より他にないのです。だから水素爆弾が重要になればなるほど、宗教というものが、人類から要求されなければならない事になるのです。しかし、それに考えを起こさないのです。宗教ナンテものは駄目だと、これは科学の産物であるからして、相談より他にしようがない、という事になっているのです。ところが、そう思われるという事は、今までの宗教に、悪を制御する、力のある宗教はなかったのです。本当を言うと、宗教ではなかったのです。いや、宗教は、それだけの力がなかったのです。そこで、他の新しいものが出なければ駄目だとなると、つまり宗教以上のものです。

 超宗教というと、それは一体何かと言うと、皆さんが知っているとおり、救世教です。救世教より他にないのです。そこで神様は、人間の″魂の改造″その仕事を遂行させるというのが、救世教であり、それを、世界中の全人類に分らせるのが、あなた方、信者の役目になるわけです。水素爆弾と聞くと、自分達は縁のないように思われますが、ところが今言ったようなわけで、大いに必要なので、これからです。(中略)

 いつも言うとおり、アメリカが緯(よこ)の文化、日本が経(たて)の文化の代表者で、それを結ぶという事が、いよいよ実現の段階に入ってゆくわけです。救世教のバッチにあるとおり、経と緯が結んでいると、経が日本で緯がアメリカ、真中の丸い赤は、昼間の世界とも言うし、日の本、日本とも言えるわけです。

 真中が黄色くなってますが、あれは本当は金です。あれが救世教になるわけです。金というものは、そういったような、非常な意味があるのです。これはいずれ話しますが、そういう様な具合で、つまり救世教の象徴です。あれが、そういう使命を、表しているのです。

 ところで、もう一つ話したい事は、(これは是非お話しなければならないし、非常に面白い事です)信者なら分りますし、信じられるが、信者でない人は、おそらく手前ミソのように思われるのです。

 何故かというと、今度私か奈良に来るについて、奈良の各山の龍神さん、神社、仏閣の、尊、何の神様、何の如来とかいう、神、仏の霊達と、それから守護の龍神と、龍神になっている神様、そういう方々は、非常に喜んで、今日は。霊界で歓迎しているのです。これはいずれ「地上天国」にも出ますが、さっき天候で、チャンと挨拶したのです。雨が降ってたのが、止んで来たのです。

 丁度奈良に来る時に、日が照って来たのです。あれは挨拶です。今日は雨が降るに決まった日ですが、龍神さんの、歓迎の意を大いに表明するには、天候よりしようがないので、″ああ、やったな″と思ったのです。

 近頃あらゆる神、仏が、非常に喜んで、キリスト、マホメット、釈迦、ヨハネと、いろいろ神様が出て来ます。

 ここに来るちょっと前にも、いつもの婦人に、マリヤと、キリストが出ましたが、実に喜んで、口から出る言葉の、あらゆる讃辞を呈しているのです。実に、その喜びの情というものが溢れているのです。他のあらゆる神、仏も。みんなそういうふうです。

 とにかくみんな、私か出るのを、何百年、何千年前から、待っていたのです。だから奈良の各地の龍神が喜んで、私かここに来る時に、御挨拶に伺うと言ってましたが、なにしろ霊ですから始末が悪いのです。私に感じるだけで、形がないのですから、けれども間違いないという事は分るのです。

 そういうわけで、これから救世教は目覚ましいものがあるのです。そうすると、あなた方も忙しくなりますから、いつも言っているとおり、大いに褌をしめなければならないと思ってます。

 そういうようなわけで、霊界は、大体は、ほとんどミロクの世になったのですから、これから現界に写ってゆくわけです。その中で面白いのはマレンコフです。さっきの話に関係があるというより、根本ですが、マレンコフ、モロトフという、ああいう連中も、自分が今まで、間違った事が分ったと言っています。(これは生霊です。生霊と死霊と両方ありますが、生霊の方は自由に呼ぶ事ができるのです)私か静岡の留置所に居る時は大分呼びました。その時スターリンを呼びましたが、スターリンはどうしても駄目です。他の人は″そうなります″とか″時期を待ちます″とか言ってましたが、スターリンはガンとして駄目でした。スターリンは最低地獄に落ちて、何千年も居なければならないのです。結局そこまでゆくと改心しますが、一番遅いでしょう。というのは執着が強いですから。そういうわけで、世界が、悪を制御するだけの、善の力が増えるという、そういう魂の人間が増えますから、そこでさすがのスターリンも″駄目だ″と言って改心するのはしますが、一番ドンジリになります。

 いよいよ本当の地上天国、″ミロクの世″の圏内に入るわけです。これは事実がこれからドンドン現われますから、いよいよ本舞台になったわけです。

 それからこれは面白い話ですが、「東方の光」という事になっています。結局人を救うには、人ばかりでなく、霊にしろ、一切を救うには、まず光です。いろんな霊というものは。光を求めて来るのです。″御光をいただきたい″と言って求めて来るのです。光で救われるのです。

 キリストでさえ、今まで随分苦しんだのです。キリストが憑ると、首を曲げるのですが、十字架の絵にあるように、首を曲げるのです。それはその時に何かで縛られたか、あるいは死んで下に落ちて、その上に何か物がのったとかしたものです。つらいそうです。そして十字架の磔になった時の痛みはほとんど取れたが、まだ首が曲がっているのは、少しあるようです。最初は大分痛かったようですが、それも取れて、キリストが非常に有難がっているのです。マリヤとしても、自分の息子ですから、伜が助けられたというので、非常に喜んでいます。

 時間がなくなりましたから、このくらいにしておきますが、今お話したのは、あんまり大きな話ですから、余程信仰がしっかりしていないと、信じられないです。信仰のない人が聞いたら、馬鹿々々しくて鼻の先で笑うかもしれませんが、本当なのです。あなた方はそうでもないでしょうが。これから、それが形に現われて来ますから、それをある程度まででも、信じさせるのが大変です。

 今まで、何億という人類が拝んで来たキリスト、釈迦を、私か助けたというのですから、″そんな人間が現われる事はない、頭がどうかしている″と言うかもしれません。あなた方は、不断から知っているでしょうが、それを″これだ″というところまでゆけば、″魂がすっかり固まった″のですから、そうすると、それによって、その人の、力が強くなるのです。

 それこそ、私の代理として、立派に力をふるい、仕事が出来るわけです。だから、今言った事を、よく心に入れて、大いにやって下さい。

「御教え集第33号」 昭和29年4月12日

御教え集