救ってもらえるという信頼感をもたす

 私は僧侶で、僧侶というものは、人に接する場合、どうしても先方が下手に出るので、別に相手を見くだすわけではないが、どうも形の上では見くだしているように思われるのです。

 御面会のたびごとに、『あんたの姓(高頭)は、頭が高いと書くんだな』と笑って、明主様はおっしゃいました。

 どうして何回も、こういうことを言われるのか、最初のうちはわからなかったのですが、そのうちにわかりました。それは私がろくに挨拶も知らない、まるで友だちに会うような態度で、いつも明主様にお目にかかっていたので、明主様は暗にそれを叱って下さっているのでした。

 明主様は、『人によって態度も変えなければいけない』と、よくおっしゃいました。『服装も大事だ』とも言われました。私はキチンとしていたつもりでしたが、『人が見て“この人なら救ってもらえる”という感じを、もたせなければならないのだよ』とおっしゃって下さいました。