私の前の家内は、昭和二十七年二月帰幽しましたが、亡くなる前は大浄化で、ある日明主様に御守護お願いをいたしましたところ、『すぐ連れて来るように』とおっしゃられて、家内を連れておうかがいしました。明主様は、長時間ご浄霊下さいました。
それから二週間、ずっと毎日お忙しいご日課を割いて、ご浄霊して下さいましたが、家内は二月九日に亡くなりました。
二月七日のことです。どうもよくならないので、『きょうは十分浄霊をしてやる』とおっしゃって、一時間ご浄霊して休息という具合に、朝から四回されました。亡くなる二日前ですから、家内は食欲は全然なく、「フウフウ」と荒い息をしていました。
明主様は、ご自分の昼食の中からエビのコキールを、『これをあげなさい』とおっしゃられ、ご自分の召上がるものを、死に近い家内に下さったのです。家内は大変感激して、「おいしい、おいしい」と言って全部いただき、食欲の全然ない家内がすっかり食べて、涙を流しながら感激しました。
四回目のご浄霊を終えられた時、明主様は、『これで浄めるだけのことは浄めた。もう浄め残っているところはない。すっかり浄め尽したから、これ以上はしない。帰って静かに御神書を拝読してやりなさい。そして、あとは神様にお任せしなさい』とおっしゃいました。家内は「世界中で私ほど倖せな者はない」と何度も繰返し、感謝しながら霊界へ帰ったのです。