想念で神業の邪魔をする

 『人間の想念は神様に直通している』との御教えをいただいておりますが、明主様は、私どもの想念までも、全くお見通しになっていらっしゃるのだ、ということも、しばしば体験させていただいております。

 ある日のご揮毫の際も、私がお礼金か何かのことを考えつつ、お手伝い申し上げておりましたところ、明主様が突然、やっぱりお礼金に関したことをおっしゃられましたのには、びっくり仰天、すぐ心の中でお詫び申し上げたこともありました。

 同じように、失策をしてしまった時にも、心から素直にお詫びを申し上げますと、きっとすぐにお許しをいただけますが、もしそんな場合に、責任を他に転嫁して自分を有利にしよう──というような気持がいささかでもあれば、明主様は実に鋭く追及せられ、結局、どうにもならなくなり、改めてまた、その責任転嫁の分まで、余計にお詫びを申し上げる──という始末です。私どもは、言葉や行ないではもちろん、想念においても、いかにお邪魔な点が多いかを考えますと、お詫びの言葉すらない思いがいたします。