明主様は時間に非常にご厳格で、『早いのは五分ぐらい早くともよいが、遅れるのは一分でもいけない』と、常日ごろおっしゃっておられました。お三時しかり、お食事しかりで、すべてにおいてでした。こんなことがありました。
明主様は、どんなにお忙しいときでも、奉仕者のご浄霊をお願い申し上げますと、だれでも必ずいただけたものです。しかし急病人のほかは時間が決まっておりまして、その時間に準備し、整ったところでお願いに上がるのです。
いつでしたか、その時間にうっかりしてお手洗にはいってしまいましたところ、予定の時間がほんの少し過ぎてしまいまして、さあ大変だと急いでお願いにまいりましたところ、案の定、大変なお叱りで、ご浄霊はただちにお取りやめ、動機が手洗ではなおさらいけません。最も神聖であるべき浄霊の時間なのですから、全くいいようのない申しわけなさで、平蜘蛛さながらにお詫び申し上げ、また、ご浄霊を予定した方々にも、なんとお詫びしてよいやら、大変な罪を作ったことがあります。
非常にお厳しい半面、どんな場合でも、決まった時間より遅れそうな時は、前もって、何分間のご猶予をいただきたいとお願い申し上げますと、いつも快くお許し下さる、おおらかさももちろんでした。