キーワード:「先祖」

昭和二十四年四月二十日 実生News四月 (5)

〔 質問者 〕以前「安保」と名乗っていた家が三代前から「豊田」と改姓し、それ以後の仏は各位牌を作りお祭りしてありますが、このたび先祖代々の位牌を作りますについて、御先祖の名前はいかがいたすべきものでございましょうか。

 一枚の位牌へ「安保家豊田家先祖代々之霊位」とすればよいであろう。

昭和二十四年七月十日 実生News 七月 (1)

 ここで注意したいことがある。それは仏事はどんな古い先祖でもするほどよい。また長男だけが祖霊を祭り、次男以下は祭らないのがあるがこれはよくない。霊界人となってもやはり現界と同様親子兄弟の情は同じことで、自分の子供のどの家へでも行けるようにありたいわけだ。従って、次男も三男も全部祭るべきである。

 位牌が多くて始末に困るときは面識ある祖霊はそれぞれに位牌を作り、面識のない祖霊は先祖代々にまとめてよいのである。

昭和二十四年三月  直心会報03 「無碍光」(1)

〔 質問者 〕墓地狭少のため、父の墓石を建てる余地もなく祖先の墓石も小さいため、それを整理して先祖代々の墓石を新たに建立いたしたいと存じますが、旧墓石をその礎石として使用しても差し支えないものでしょうか。

昭和二十四年七月二十一日  日光会報四号 「妙智の鍵」(1)

 釈尊の大慈悲から盂蘭盆会というものを作り、毎年一回日を決めて地獄にいる霊を子孫の家へ還らしてくださるのである。その日は地獄の釜の蓋が開くと言うが、とにかく地獄の祖霊も仏壇へ招かれ子孫に供養される。地獄の霊もそれを知っていて待っているのである。元来祖霊は全部仏壇にいるわけでなく、平常は選ばれた留守番の霊がいるだけで、子孫が拝むときだけ仏壇に集まるものである。その際仏壇にはある程度救われた霊だけしか来られない。つまり八衢以上のものが来られるので、地獄にいる霊はお盆のとき以外は来られないのである。お盆には種々の儀式を行なって霊を迎えるのであるが、「おがら」を焚くのはここからお入りくださいという目印である。これはいままで夜の世界だったため霊界も暗いので灯りを見せないと霊がまごつくからである。ここで注意したいことがある。それは仏事はどんな古い先祖でもするほどよい。また長男だけが祖霊を祭り、次男以下は祭らないのがあるが、これはよくない。霊界人となってもやはり現界と同様、親子、兄弟の情は同じことで、自分の子供のどの家へでも行けるようにありたいわけだ。従って、次男も三男も全部祭るべきである。位牌が多くて始末に困るときは面識ある祖霊はそれぞれに位牌を作り、面識のない祖霊は先祖代々にまとめてよいのである。