昭和二十七年一月二十七日 教集06 (1)

〔御伺い〕 N・H(未入信。六一歳)。昭和二四年子宮癌で入院、手遅れとのことで手術せずラジウム一〇回、レントゲン二〇回、入院六五日間にペニシリン一三〇本、ホルモン二〇本を注射し、退院後約一カ年間にビタミン注射約二〇〇本射ち、なにごともなく過ごしてまいり、昨年一一月末突然左足全体が浮腫み、一二月半ばごろ右足も同様になり、今日では平常の二倍以上になりました。医診では、癌細胞の圧迫により血行を妨げており、癌再発の徴候が見え、治療法なしと見離されましたが、昨年秋道路上にて本教御浄霊の御力を知らされたことを思い出し、昨日までに一〇回いたしましたところ、二、三日前より両足の内外数カ所に赤いボツボツができ、非常に痒みが出てまいり、左右の鼠蹊部淋巴腺は固く張っております。御浄霊の重点御教え賜りたくお願い申し上げます。なお本人の下腹部はレントゲンのために薄黒く焼けております。食欲、尿量その他は健康時と変わりありません。子宮癌と診断されるまでは多少の下りものはありましたが、臭気は少しもなかったそうでございます。現在下りものはございません。

【 御垂示 】 浄霊の急所もなにもないですね。これは薬毒ですからね。子宮癌なんか、最初に浄霊すれば、なんでもなく治るんですがね。治さないように一生懸命に、これだけの手数をかけた。つまり、なんと言っていいか……ちょうど、月一割くらいの高利の金を借りたようなものですね。最初、わずかの借金を払うために、そんなことを……ちょっと苦しみを我慢して払えば良いものを、ごく高いものを借りるから大きくなるんです。子宮癌なんて、わずかなものなんです。後に入れたものが、たいへんなものです。だからこれは、一番よけいやったのは、ビタミン注射ですね。ですから、その注射を射った所を主にして、体の薬がほうぼうに固まりますからね。注射を射つと、いったん全身的に行くものです。それが、だんだん浄化されて一カ所に集まる。それをうっちゃらかしておくと、小さくなる。それが、神経を使う所に固まりやすい。それから、あとは首のまわり、肩……そういう所ですね。それから、足が肥ったのは、薬毒が溶けてきて、足に固まったんですから、これは気長にやれば、だんだん減っていきます。要するに、せっかく入れた薬を取る方法ですからね。厄介な話です。それから、下腹部をレントゲンで焼いて、中を固めたんですが、どうせ……子宮癌なんてのは、月経の固まりくらいなものですよ……五〇以上の子宮癌なんてね。それを、最初御浄霊すれば下に出て治ったんですが、それを一生懸命にレントゲンやラジウムで固めたんですね。要するに出さないようにしたわけですね。ずいぶん、医学というものは、厄介なものですよ。ラジウム一〇回、レントゲン二〇回と言うんですから……それで固めたんですね。ラジウムは固めるんじゃない……組織を破壊するんですが、レントゲンは固めるんです。また、レントゲンというやつは、良く固まるんですよ。だから、このくらいの病気が、レントゲンをかけるとこのくらい(小さく)になります。その代わりコチコチになりますね。だから、それを溶かして、出さなければならないんだからね。そうとうかかりますよ。六〇越しては、浄化力が弱いから、気長にやるんですね。治らないことはありませんがね。治る理屈はあるんですが、ただ固まり方がひどいから、年を取って浄化力が薄いから、そこで、暇がかかるというだけですね。そういう意味で、気長にやられたら良いでしょう。だからこういうのは、そう頻繁にやらなくても、一週間に二回くらいで良いですよ。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p433~435」 昭和27年01月27日