昭和二十九年四月五日御講話(1)

 この間のキリストが憑った婦人に、三月一三日から数回神懸りがあったのですが、これはなかなかおもしろいことと、割合正確なので、ほとんど違ったところはないのです。それを読ませます。

(「御報告」朗読)

 この中にある、マホメットの言った「火の地獄」とは、原子爆弾のことです。

 この後に出た各地の龍神ですが、ほとんどヨーロッパ方面が多いのです。そこの大きな湖水とか海とか、そういう所の龍神ですが、これはなかなかおもしろいです。それはこの次に読ませます。

 それで、キリストが言われたその言い方が、バイブルによく似てます。非常にくどいような、敬語などの表わし方とかです。キリストの一つの特長です。

 それからもう一つおもしろいのは、「神ならぬ神」という言葉が入ってますが、これは実にうまく言っているのです。実際いままで神様といって拝んでいたのは、本当は神様でなかったのです。よい意味で言えば代理であるし、悪い意味で言えば誤っていたのです。間違えられたのです。そこでキリストが自分を神と言われるのは苦しいと言ってますが、これは本当にそうなのです。つまり、よく神様といっていろいろ崇<あが>められても、実際の値打ちよりも過ぎた待遇を受けると、かえって苦しいのです。これは人はあんまり知らないことです。しかし霊界は順序が正しいのですから、順序がちょっと違うとかえって苦しいのです。順序どおり、順序相当のお粗末にしてもらったほうが楽でよいわけです。ですから祖霊さんなども、あんまり分不相応な祀り万をすると、かえって苦しいので、そのためにお気づけがあるのです。ですから稲荷様とか天狗とかを立派にお祀りすると霊は苦しいので、かえって、気をつかせるために災いがあるのです。一生懸命に信仰して崇めているのに災いがあるということは、霊のほうで苦しいのです。こういうことはいままであんまり気がつかないのですが、やはり実際の価値と相応しないとそういうことがあるのだから、やっぱりその点注意する必要があります。だからいまキリストが言った、歌もあんまり自分を讃えすぎる歌は苦しいために、こういう歌詞で歌ってくれと、その歌詞も言いました。歌詞もなかなか良くできてます。これはいずれはキリスト教信者が歌うべきものになるでしょう。それからこの中でおもしろいのはエジプトの神ですが、これは少なくとも五千年以上前の神様です。こういう神様たちも救世教に対して分かったわけです。それで私があっちへ行ったらぜひ寄ってもらいたいと言うのですが、まだずっと先でしょう。それで、霊界は時間空間を超越しているから、いま霊界中が残らず分かったのです。あっちの龍神なども非常によく分かっているのです。それでこれから大いに働きたいと言うのです。おもしろいのは、この次に読みますが、龍神の中に壊す役があるのです。龍が、これから大いに壊す役をさせていただきますというのがあります。戦争やなにかで破壊したりするのは、みんな龍神がやっているのです。焼いたりいろいろするのもそうです。日本に対する広島、長崎に原子爆弾をやったのも、龍神がやっているのです。
(次節に続く)

「『御教え集』三十三号、岡田茂吉全集講話篇第十二巻p314~315」 昭和29年04月05日