昭和二十九年三月一日御講話(3)

 〔 質問者 〕御論文に「親が作った財産を道楽者の子供が消費する、またまじめな子供もあるが、それは神様からご覧になれば、その善悪は決められない」という御垂示をいただいておりますが、結局、まじめな子供と道楽者の子供との運命は……良くなるか悪くなるかということは、どうなるのでございましょうか。

【 明主様 】それは簡単には言えませんが、しかし道楽者はそういう祖先の罪をとるという、あんまり人から感心させられない役をするのですから、その功によって、やっぱり良いことがあります。

 
〔 質問者 〕道楽していてもでございますか。

【 明主様 】そうです。運命が変わってきます。若い時分にばかにまじめで、年輩になってから道楽者になる者と、若いときには道楽で、年をとってからまじめになるという者もあります。そうすると道楽したほうがよいかも分からないです。たいていな金持ちというのはそうとうに罪を作ってますから、その財産を消費するのですから。

 
〔 質問者 〕そういたしますと、親の前歴を調べてから道楽を、

【 明主様 】それは調べなくても、霊界のほうではチャンと理屈に合うようなことになってゆくのです。

▽次節に続く▽

「『御垂示録』二十九号、岡田茂吉全集講話篇第十二巻p40~41」 昭和29年03月01日