昭和二十九年三月一日御講話(12)

〔 質問者 〕稲荷につきお伺い申し上げます。戦時中茨城の里のほうに疎開中、兄が稲荷を信仰し、近所の行者にもときどきみてもらい、いくつか当たったこともあるので、非常に御利益があるというので、行者に頼んで瀬戸物の稲荷を受け、家の中の大神宮さんの向かって右に祀ってあります。昨年御浄化をいただき、御浄霊でたちまち治り、それより入信し御神体を御奉斎いたしております。ところがそれから稲荷のいたずらが露骨になってまいりました。いかがいたしたらよろしいでしょうか。

【 明主様 】稲荷さんが怒ったのでしょう。
御神体はいつですか。

 
〔 質問者 〕昨年入信し、すぐにいただいております。

【 明主様 】それから狐がいろんなことをするというのでしょう。そういうのはよくあります。稲荷のほうが神様より上になっているわけです。それではそのくらいのことはどうしてもします。それでなければ……順序が違っているからです。
 光明如来様の部屋はどこですか。

 
〔 質問者 〕二階でございます。稲荷は下でございます。

【 明主様 】それでは差し支えないです。では他の理由です。二階は勿論床の間でしょう。

 
〔 質問者 〕さようでございます。

【 明主様 】どういういたずらをしますか。

 
〔 質問者 〕浄霊に行きますと、それがすぐに稲荷を持ってきた所に通じて、向こうから来て、お前の所は救世教というあんな所で治していると、脳溢血になって死ぬと言うのです。

【 明主様 】浄霊はだれがやっているのですか。

 
〔 質問者 〕私がいたします。それで、浄霊していると、稲荷を持ってきたほうにすぐ分かるのです。

【 明主様 】しかし、あなたは稲荷とは関係ないのですがね……稲荷には浄霊に来ていることは分かりますよ。しかし分かっても差し支えないでしょう。

 
〔 質問者 〕御浄霊などをしてもらうなということを言うのです。

【 明主様 】言ってもよいです。どうせ狐が言うのだから信用しなくてもよいです。

 
〔 質問者 〕非常に気にしております。

【 明主様 】気にしているということは信仰に入ってないのです。信仰に入っていれば、狐がからかうのだと思えばよいです。

 
〔 質問者 〕狐がからかうのだということは話してあります。

【 明主様 】それではそれでよいです。

 
〔 質問者 〕大神宮さんの祀ってある場所はいまのままでよいでしょうか。

【 明主様 】よろしいです。

 
〔 質問者 〕いまは日を決めて、朝、ごはんと水をあげているようです。お祭りはしてないようです。

【 明主様 】それでは狐はさびしいではないですか。やっぱり油揚げとかをあげなければかわいそうです。
狐はいつ祀ったのですか。

 
〔 質問者 〕二十二、三年ごろです。

【 明主様 】お札はどこからですか。何稲荷の狐ということはチャンとありますが。

 
〔 質問者 〕伏見稲荷と言っているのだそうですが。

【 明主様 】なるほど伏見稲荷ですか。伏見稲荷はよくそういうことをやります。伏見稲荷は狐の仲間では一番いばってます。いたずらというのは、ただそれだけですか。

 
〔 質問者 〕家の中をもませようということも始終あります。最近は露骨にやってます。

【 明主様 】その信者というのは御神書もチャンと読んでいるのですか。

 
〔 質問者 〕読んでいるような、

【 明主様 】それではできるだけ声を出して読むようにするのです。そうするとだんだん狐のほうが萎縮してきます。

 
〔 質問者 〕それで、月に一度日を決めてお祭りをしたほうがよろしいでしょうか。

【 明主様 】そのほうがよいです。それから、急にしてはいけないから、ある時期になれば……光明如来様をお祀りしたのは去年の何月ですか。

 
〔 質問者 〕一二月です。

【 明主様 】ではまず、一ヵ年以上過ぎたら、庭にお祀りするのです。

 
〔 質問者 〕そのときはやはり、木のお宮を作りまして、

【 明主様 】そうです。だいたいお稲荷さんと同居するということはないです。

 
〔 質問者 〕それまでは月に一回ずつ日を決めて、

【 明主様 】その前もその後もです。日を決めると言っても、光明如来様のお祭りの日がよいです。光明如来様のお祭りがすんだあとで、お稲荷さんのお祭りをしてやるとよいです。そうすると狐のほうもだんだんおもしろくなくなって、だんだん居心地が悪くなってくるのです。「これはもういやだ、伏見へ帰りたい」ということになります。ちょうどその時分に庭に下ろしてやると、だいぶ楽になる。しばらくすると、伏見へ帰るなりします。

 稲荷のいたずらもずいぶんひどいです。前に経験がありますが、そこの家の妻君を梯子段から突き落とすことがあります。それから、花をあげると、バッとほうり出すのです。そういういたずらをするのですが、やっぱり伏見でした。しかし救世教の神様には伏見の稲荷も大いに驚きます。前に伏見の能鷹稲荷という狐を追い出してやったことがあります。しかし伏見稲荷にも良いのもあります。だいたい伏見稲荷の本尊様というのは良いです。つまり豊受明神が本尊さんですが、眷族に悪いのがたくさんあるのです。いま言ったようにやればよいです。

▽次節に続く▽

「『御垂示録』二十九号、岡田茂吉全集講話篇第十二巻p55~60」 昭和29年03月01日