昭和二十九年二月一日御講話(7)

 〔 質問者 〕昨々年二月ごろより精神病状態となり、一時警察の厄介にもなり、病院にも入っておりました。昨年一一月ごろ病院から出ましたが、ふたたびそういう状態となり病院に入っております。いまのところは、良くなって仕事をさせているそうで、病院では出てもよいのではないかと言っているそうですが、兄はふたたび起こってはというので、明主様にお伺いしてくれということでございます。

【 明主様 】兄は一緒に住んでいるのですか。

 
〔 質問者 〕さようでございます。

【 明主様 】兄は信者ですか。

 
〔 質問者 〕さようでございます。家族は大光明如来様を御奉斎させていただいております。

【 明主様 】そういうのはやっぱり浄化です。商売はなんですか。

 
〔 質問者 〕農家でございます。

【 明主様 】信仰に対しては……どういう信仰の仕方ですか。

 
〔 質問者 〕ただいままで五、六名程度のお導きで、御奉仕もいくらかいたしており、弟を勤労奉仕に、という程度でございます。

【 明主様 】つまりそういうことでもなんでも、災いとか心配になるということは、そこに罪があるので、その浄化だから、そこで一生懸命にやりウンと手柄を立てれば浄まるから、そういうのはうっちゃらかしておいても治るし、また浄化が起こっているうちは浄化すべき曇りが残っているので、そういった心配事もはかばかしく治らないというわけだから、根本はそこにある。病院に入れるとか、浄霊で治すとか、どうすればよいか、ということは第二の問題で、つまり根本は神様のお役に立つことをできるだけすれば、罪が取れ、罪が取れれば曇りがなくなるから、ほったらかしておいても治ります。

 

〔 質問者 〕その父親は一昨々年に狭心症で死んでおりますが、父親の当時はなかなか熱心でありました。兄のときになってからはお導きしておりません。

【 明主様 】それではしようがないです。もっと苦しむよりしようがないです。そのわけを話をして、そうして分かればよし、分からなければもういっそう苦しむほうがよいです。そのほうが早く浄化します。そこの中心は兄ですか。

 
〔 質問者 〕さようでございます。

【 明主様 】では、一番心配したり迷惑するのは兄ですか。

 
〔 質問者 〕さようでございます。

【 明主様 】そうすると、その兄というのがウンとやらなければ駄目です。御神書は読みませんか。

 
〔 質問者 〕現在、

【 明主様 】ロクに読まないでしょう。だから、いま私が言ったことを一応話してやるのです。それで分かればよし、分からなければ時期を待つよりしようがないです。

▽次節に続く▽

「『御垂示録』二十八号、19540215、19540201、岡田茂吉全集講話篇第十二巻p16~19」 昭和29年02月01日