やっと「特集号」が出るようになりました。いまその論文を読ませますが、報告は五〇通ぐらい出すつもりです。これはかなり骨折って書きましたが、だいたいこれで分かるわけです。やっぱりどうしてもいまの人は科学的でないと承知しないから、科学的に解説しました。ただ科学が違うのです。いまの科学は旧式な科学です。もっと新しい科学で書いたつもりです。
(御論文「日本農法の大革命 無肥料で初年度から一割乃至五割増産」「自然農法の原理」「本農法の技術面その他」朗読)〔「著述篇」第一二巻一九五ー二〇三頁〕
最後にあることは、この間のお蔭話にあったのですが、聞かない人もあるでしょうから、もう一度読ませます。
(お蔭話朗読)〔「著述篇」補巻三、六九二ー六九四頁〕
その写真を拡大してとったのですが、実によく分かります。いろいろな写真がありますから、まわして見せます。
今年の自然農法での第一番は、「特集号」に出しますが、大分県の人で、反五石一斗三升六合です。一等賞を、普及会として出すつもりです。しかるべき方法で褒美も出します。この人は四年目ですが、四年前の自然栽培にした年は反五俵半です。いまは四年目ですが、六年目七年目となればもっと増えます。まず二〇俵近くなると思います。
「特集号」はたくさん刷ります。ふつうの新聞とか、そういったようなものは、たいてい一枚で五人見るという平均になってますが、これはいまの農家の一番困っている問題ですから、五人でなくて一〇人ぐらいは無論見ると思います。としたら、これが農家一〇〇万戸に行き渡るとしたら一〇〇〇万人の目に触れますから、そうとうの効果があると思います。少なくとも二、三年後には自然栽培に切り替える人がずいぶんできるだろうと思ってます。だからたいへんな問題になると思います。もしこれが全国的になるとしたら、まず開闢<かいびゃく>以来ない大きな救いです。これだけでも救世教というものは、ふつうの宗教ではないということが分かるわけです。
(次節に続く)