地天50「教えの光」昭和二十八年七月二十五日(2)

〔 質問者 〕謹みてお伺い申し上げます。

 信者、S・Ⅰ(四五歳)。前に北海道U郡N町S炭山にて大工職を営んでおりましたが、昨年六月ごろより胃の具合悪く一〇月下旬までは動きながら(胃腸薬クレオソート丸二〇〇個入り五瓶、ノルモザン一八〇個入り二瓶、ネオヨーソ一〇〇個入り四瓶、オーレオマイシン一六個入り一瓶)を服用いたしましたところ、しだいに悪化し、一一月初め医師より胃癌の初期と言われ、内地療養を思い、一二月初め妻の実家に帰り、なお、T市の外科医に診察してもらいましたところ、やはり胃癌と言われ、手術を勧められましたが、その気になれず、思案しておりましたところへ、このお道の話を伺い、一二月一九日より中教会本部にて御浄霊いただくようになりました。三〇回ほど通いますうち胃の固結には変化ありませんが、圧迫感がいくぶんとれ食欲も少し出てまいり、たいへん具合が良いと申し、二月六日妻とともに入信いたしました。

 その後ふたたび苦痛が激しくなり、遠方でもありますので、本部へまいりますのも容易でなくなりましたので、三月末ごろより私が出張御浄霊お取り次ぎをさせていただいております。

 苦痛は胃の上部より臍の辺まで上下動いたし、ほとんど毎夜九時ごろより二時間ほど激痛があります。

 固結は胃の上部に握り拳大のがあり、以前よりは大きく軟らかくなったようでございます。

 なお、この固結は御浄霊いたしますと移動いたします。左肋骨下部裏側にも小さいのがあり、やはり痛みます。腰部も苦しいと申し、上体がまっすぐに伸ばせません。

 五月下旬ごろ肛門部に梅干大の固まりが飛び出て、排便の際、多少痛むと申しますので、御霊紙を貼らせていただきましたところ排膿もせず小さくなり、ただいまは少し残っておりますが、ほとんど苦痛はないと申します。

 最近一進一退でした食欲が特になくなり、衰弱を増してまいり、用便にようやく立つ状態にて、いままで少量ながら水のようなものを吐いておりましたが、いまは吐き気のみで出ません。

 熱は頭部と胃部に少しあります。御浄霊は私が、一日一回、本人の妻が一日二、三回させていただき、箇所は胃の裏表を主とし、後頭部、首、肩、腎臓部、腰部、尾И骨をいたしております。

 北海道におりますころ、胃の薬だと言われ青大将を食したことがあると申します。

 なお、弟が胃癌にて死亡しております。御神体、御屏風観音様を中教会へ申し込みさせていただいております。

 右謹んで御守護お願い申し上げますとともに、御垂示賜りたくお願い申し上げます。

【 明主様 】これは薬毒癌である。この人は肩に固まりがあるから肩を専一に浄霊し、軟らかになるに従って治ってゆく。

「『地上天国』五十号、岡田茂吉全集講話篇第十一巻p370~372」 昭和28年07月25日