〔 質問者 〕明主様日々御守護ありがとうございます。厚く御礼申し上げます。私事、昭和二七年一一月一一日入信のお許しをいただきましてありがとうございます。翌月御屏風観音様御奉斎のお許しをもいただきましてありがとうございました。私の夫の病気につきまして恐れながら謹みてお伺い申し上げます。
夫(F五五歳)の歩き方が変だと感ずるようになりましたのが始まりで、それからじりじりと右手右足の運動が鈍くなり、ついには全身に硬直がきまして八年になります。
三年前から着物も自分で着られないようになりました。多年の豪飲のゆえとのみ思っておりましたが、医者は戦争疲労のためとも言い、血液検査しまして陽性とのことにてサルバルサン三、四十本打ちました。その間カイロプラクチック指圧療法、鍼灸、温泉療法など続けてまいりました。しだいにお尻が突き出て前屈《かが》みに膝がガクガクして中心が取れず妙な格好になってしまいました。震顫《しんせん》麻痺の症状によく似ており脊髄癆《せきずいろう》のようでもあり、口が吃り言葉がよく分かりませんので中風のようでもありますが、頭脳は分明しております。知覚神経が過敏で運動神経麻痺のため起居動作が困難であります。頭、口唇および手先が痙攣しており口唇近く耳を寄せますと、歯がカチカチと鳴りますので、実に気持ちが悪うございます。また少しの物音も気になって、一時二時でないと就寝せず、敷蒲団の位置と厚み、敷布の継のある場合の位置、枕の位置、堅さなどいつもと異《ちが》っていますと、元通りになるまで気にしております。血圧は低く首、肩、腹、腰、足、鼠蹊部、手足などコチコチに固く、顔および足の甲が浮腫《むく》んでおり、御浄霊をいただきましてより一週間目より死相が表われていた状態がなくなりました。また夜は小便が何回となく催していましたのが、遠のいてきましたことと、ちょっとした刺激にも体中苦になって、一睡もしない夜が幾月か続いておりましたのが、このごろはそれほどのことはなくなりまして、まことにありがとうございます。現在は御浄霊をいただきまして半年余りになりますが、このごろはだんだん全身の力が抜けていくような気がすると申しておりますが、日に一度は二、三丁のところをソロリソロリ散歩しまして、他は腰かけたり、ねたりしております。また就寝しますときは蝦《えび》のように足を曲げてねるのですが、そのうちに足の股関節が痛くなり、仰向けになると股関節の痛みは取れて今度は腰が痛み、左に向くと腰の痛みは除《と》れて左肩が下に押さえられるため、そこが痛くなります。また掛蒲団の重さをたいへん気にいたします。右謹んで原因および御浄霊の急所を御教え賜りたくお願い申し上げます。
【 明主様 】 原因は薬毒であり、逆中風であるから、浄霊によって薬毒の減るだけ治ってゆく。急所は触って熱のあるところ、痛み、無感覚、凝りのあるところをやれはいい。特に首のまわりの固まりを溶かすことである。