地天46「教えの光」昭和二十八年三月二十五日(2)

〔 質問者 〕私の夫は、去る一月九日より三日間にわたり意識不明となり、その間の状態は、仰向けになり足をバタバタ動かしては蒲団をはぎ、首を左右に動かし、また顔をしかめ、ときには無意識のまま起き上がることもありました。祝詞、善言讃詞を奏上すると多少静かになります。ところが食物を口に入れてやるときは眼を開き、実にうまそうに満足そうな顔をして際限なく食べます。まったく餓鬼道から出てきた姿を想い起こさせるほどでございます。御浄霊を続け、御守護によりまして三日目に無事意識快復させていただきました。

 このような状態は今回ばかりでなく、二五年の二月が最初で、三回目の発作までは不安ながら医師に頼っておりましたが、翌二六年三月本教を知り、さっそく私のみ入信いたし御屏風観音様をお迎えさせていただきました。御浄霊を続けるようになりましてからたいへん経過が良く、外に散歩に出られるようになりましたが、同年八月裏道にて転倒し、後頭部に一寸ほどの傷を受け、また上から三、四番目の脊髄が少し凹《くぼ》んだほどでございました。その後今回のような発作がときどき起こるようになり、現在に至っております。

 夫は昨年一一月入信させていただきましたが、御神体はまだお祀りいたしておりません。また夫は若いころ肋膜炎、肋骨カリエス、胃下垂などをいたし、医療にて多量の薬毒を入れております。頭がふつうよりよほど大きく、脳天がコブのように出っ張り、毒素が非常に溜まっております。御浄霊によりまして全身たいへん柔らかくなり、ひどい便秘も最近は一日置きくらいにあるようにさせていただいております。発作のほうは以前五日から一週間くらい続きましたものが、最近三日くらいになりたいへん御守護をいただいております。しかし夫は具合の良いときでも手指が伸びきらず、口がよくまわらず、発作の前後には特にびどくなります。杖をついて外を歩くこともありますが、まるで小児のようでございます。そして発作の起こる前には必ず便秘が数日間続きます。

 私の家は夫が分家し、旅館を経営しておりますが、夫の父が開館のとき近所の産土神の欅《けやき》の木の大木を買い、福が入るという意味で人間大の木彫の福蛙(ガマガエル)を作り現在帳場に置いてあります。一見気味の悪い感じを受けます。訪ねる人々がみんな主人とそのカエルが似ていると申します。数年前家の物置が火事になり、私が警察に呼ばれている間にこのカエルが大きな声で「ガオー」と鳴いたと私の母が申しております。

 当地の救世教支部に所属する信者の中、三人の方がガマと龍神と鯉の出てくる夢を見たことがあり、また他の一人の信者が現在ガマの夢を何回も見ております。

 右のようなしだいでございますが、夫の発作はいかなる原因によるものでございましょうか。また木彫のカエルと関係がございましょうか。もしあるとすれば、いかがさせていただいたらよろしゅうございましょうか。謹んで御垂示のほどお願い申し上げます。

【 明主様 】これは木彫のガマに憑依しているガマと関係があり、薬毒もそうとうあるので、そのためであるから、一日も早く光明如来様をお祀りし、その部屋へ寝かせて、できるだけ人助けをするとともに、光明如来様へよくお願いすれば、少しずつよくなってゆく、またガマの処置もガマが救われるようにお願いすればいい。

「『地上天国』四十六号、岡田茂吉全集講話篇第十一巻p350~352」 昭和28年03月25日