▽前節から続く▽
それから一昨日の対談の中にちょっとおもしろい話がありました。事務所の人と建築のほうの椎野さんとの談話で……今度の『栄光』に出します。これは私もびっくりしたのですが……会館の天井の高さですが、この間建築のほうの博士が来て見たのか図面でか、とにかくすっかり見てもらったのです。そうすると、下から上までの寸法というものがピッタリ合っていて、少しも違ってないというのです。これを合わせるには学者が二カ月かかるそうですが、それを私は五分ぐらいなものでした。その高さを模型でやってみて、それからちょうどこの辺だと思って、何十何尺と決めたわけです。それは別に考えて頭を使ったわけではないのです。ただ見た感じで、ちょうどこのぐらいがよいと決めたわけですが、学者のほうではそんなにたいへんなものです。それから柱の太さも、やっぱり最初見本を見たときに、直径二尺八寸がちょうどよいからそれにしろと言ったのですが、それも今度、太さが建築にピッタリ合っているのだそうです。重量とか、そういった計算でしょうが……。それで非常に驚いたということが出てました。ちょうどこれは、医者がいくらかかっても治らない者が浄霊で、ちょっとこうやって治るというのと理屈は同じだと思います。ですからこれからだんだんできてきますが、名前は「熱海地上天国」としますから、そのつもりで……。箱根地上天国、熱海地上天国、京都地上天国というように、だんだん各地に地上天国ができるわけです。それで展望台の上のガラスの家は「水晶殿」《すいしようでん》と名前をつけました。その高さから屋根の形から全部私がやったのですが、これは建築屋のほうでは非常に難しいものなのです。六尺のものを接《つな》ぎ合わしてゆくのです。それでふつうのガラスでは太陽が当たったりするとキラキラして見にくいので、プラスチックにすることにしました。これならそういうことはないし、非常に丈夫です。「風が強く当たったらどうか」と言うから、私は「そういう心配はない」と言ったのです。というのは、風が当たっても、丸くてスベルから、風をよけると言ったのです。それで予定よりもウンと大きくしました。というのは、見物人がウンと来るだろうと思いますから、一〇〇人ぐらいが一度に入れるくらいな大きさにしました。これができたら、日本中のたいへんな評判になるでしょう。
△御講話おわり△