昭和二十八年二月十二十三日御誕生祭御教え(3)

▽前節から続く▽

 私のほうで一番困るのは、救世教はやっぱりいま流行の新宗教だ。それで、新宗教の中では少しは頭角を抜いているようだが、結局〇〇会だとか、〇〇〇〇教だとか、〇〇〇〇とか、そういったように他の新宗教並に見られることが非常に困るのです。ですからむしろ救世教の発展を一番妨害しているのは新宗教なのです。そこで世間にたくさんある新宗教と救世教とは違う、断然別のものだ、というように世の中の人に認識させるということが一番肝腎なのです。その点において、箱根はそうでもありませんが、熱海ができあがったらびっくりします。それもありますし、それから自然農法も、今年でよほど認める人が多くなったようですが、このほうも来年の収穫で、これなら否応《いやおう》なしだと思います。それらの点において、他の新宗教とは違う、救世教は特別だというような認識をされれば、それはすばらしい発展をします。いままで知った人はよく分かりますが、中に入らないで外から見ている人は、どうも新宗教並に見るという、そういったようなことがたいへんに発展を阻害しているわけです。それで、そういう見方、観念を破るには、今度の熱海の地上天国ができるということが、もっとも効果があると思います。

▽次節に続く▽

「『御教え集』二十九号、岡田茂吉全集講話篇第十一巻p312~313」 昭和28年12月23日