〔 質問者 〕宿屋で部屋がないために客間に太光明如来様を御奉斎しておりましたが、今度新館ができまして、人を入れない部屋を作り、そこにお祀りいたしましたが、「日月光」の御額を鼠がかじり、お文字を食べております。
【 明主様 】どこに掛けてあったのですか。
〔 質問者 〕家を直すときに下に置いたそうです。
【 明主様 】下のどういう所ですか。
〔 質問者 〕板の間のようです。
【 明主様 】それは神様なり祖霊さんなりが、そんな了簡《りようけん》の者では、そんなお扱いをするような人間なら、止したほうがよいからというので鼠を使ったのです。
〔 質問者 〕食われた額はどういたしましたらよろしいでしょうか。
【 明主様 】お詫びして焼いたらよいです。
〔 質問者 〕申し訳ございません。本人も申し訳ないと申しております。
【 明主様 】だから私の本に書いてあるのです。私の書いた字をお粗末にすると、なにかあるということを書いてあるのです。
〔 質問者 〕他の会から来た信者で、私は存じませんでした。
【 明主様 】掛ける所がないのに、どうして掛けたのですか。それは扱いが間違っていたのです。そういう人は本当に悔い改めて。
〔 質問者 〕たいへんに、
【 明主様 】恐縮しているのですか。それは、あなたがよく話して、今度いただくときはこれなら差し支えないということを、あなたが見れば分かるでしょうから、それからお下げするということにしたらよいです。よく額を鼠に食われるとか、雨が染みるということがあるのは、決して偶然ではないので、意味があるのです。そういうときに調べてみると必ず どこか間違ってます。
〔 質問者 〕以前に入信した人で、最近信仰が落ちている家庭を調べると、最初から大光明如来様を奉斎し、それも間半《まなか》の床とか、立派でない床というのが非常に多いようです。これが、順序として光明如来様を奉斎して現在に至る家庭は、信仰も落ちず、順調に進んでおります。そういうことがございましたが、これが順序が間違っているわけでございましょうか。
【 明主様 】そうです。それはよいことです。そこなのですが、つまりいつも言うとおり順序があるのだから、最初の信仰が熟しないときとか、いわばその人の霊的位ができなければ大光明如来様を祀ることはできないのです。それからその家の床の間も相応しなければならないので、家があんまり粗末なときに大光明如来様は、かえって御無礼になるから、そういうのは光明如来様でなければならないのです。それから信仰に入りたては光明如来様が本当で、入りたてから大光明如来様というのは嘘なのです。ただ良くさえあればよいというのは嘘なのです。私がいつも言うとおり、名前を変えてやる場合にも、名前が良過ぎて悪い場合が非常に多いのです。私が最初言霊《ことたま》ということが分かったときに、なんでも良い名前をつければよいと思って、良い名前をつけましたが、それが悪いのです。それでおかしいなと思っていたが、神様から教えられた。それは良過ぎるからです。ですからその人に始終接してみて、その人の値打ちはこのくらいということが分かって、それに合うくらいの名前をつければ大丈夫です。ところがこの人なら良い名前をつけるという人はほとんどないのです。みんな一番へッポコな名前をつけたほうがちょうど良いのです。ですから私はそれからはあんまり良い名前はつけないのです。間半《まなか》の床というのはなんですか。
〔 質問者 〕三尺とか四尺の小さい床のことでございます。そういう床はそのままで大光明如来様を御奉斎してよろしいのでございましょうか。
【 明主様 】あんまり結構ではないのです。本当は光明如来様にしなければいけないが、しかしそこの事情があるから、よくお詫びして事情が許す限りは……そうかといってそれを取り替えるということはまずいから、お詫びをするのです。お詫びをするということは、つまり順序をはき違えたというその間違いをお許し願いたいと言って、そのままにしておくよりしようがないです。そうしてこれからそういう間違いがないように注意するということでよいです。