垂録27 昭和二十八年十二月一日(20)

〔 質問者 〕 救世教以外の他の宗教でも、さすったりして病気を治していることがありますが、やはりなにかの霊が働くことと思いますが、私どもがさせていただく場合に、明主様の御光り以外に、背後霊が手伝うということはないものでございましょうか。

【 明主様 】 ありません。

 

〔 質問者 〕 絶対にないのでございましょうか。

【 明主様 】 そうです。もし手伝われたら事です。効かなくなります。また手伝うという、そういうすばらしい霊があるわけがないので、お断りするよりないのです。

 それからもう一つは、他の宗教でやる霊は月のほうから来るもので、これは固めるのです。ですから他の宗教でやるのは、かえって逆になって固まるので、医学と同じです。

 

〔 質問者 〕 かつて私どもが信仰していた霊が手伝うこともあるものかということを考えましたので、

【 明主様 】 とんでもないことです。そういう霊も恵みを受けるのです。いままで信仰したようなものは屁のカッパみたいなものです。邪魔はするが、手伝うということはできないのです。

 

〔 質問者 〕 それでだんだん邪魔をしなくなるということにはなるわけでございますので、

【 明主様 】 そうです。

 

〔 質問者 〕 そういう霊が役に立つということは、どういうことでございましょうか。

【 明主様 】 救世教に入るわけです。

 

〔 質問者 〕 そうして未入信の者を救うということでございましょうか。

【 明主様 】 そうです。そうして手柄を立てようというわけです。ですからとにかく他の宗教や他のことでは、救世教とは比較にならないほど違うということをよく心得ておかなければならないのです。他のほうの霊は虫ケラぐらいなものです。他の神様、仏様というのはごく小さなものです。こういう点は大いに徹底しなければならないことです。私はいずれ書こうと思うが、浄霊でなぜ病気が治るかということは一番急所です。

 

〔 質問者 〕 祖霊さんに向かって、「祖霊さんもよくお願いしてくれと言ってやったら良くなった」ということがありますが、それは祖霊が。

【 明主様 】 そうではないのです。霊的に、狐、狸が憑っている場合に、祖霊がやっつけるのです。

 

〔 質問者 〕 正守護神というわけでございましょうか。

【 明主様 】 正守護神もですが、場合によれば祖霊も手伝います。ふつうは正守護神です。しかし祖霊を拝んだ場合には祖霊です。その代わりそれはただ、いま言う霊的病気の場合です。それから、あるいは他の祖先が気づかせたいというわけでやっている場合に、また祖先も頼まれればやらないわけにはゆかないのです。そこでその祖霊が行って、「お前、もういい加減にしろ、もうそんなにいじめてはいけない」というわけです。ですからどんな病気でもというわけにはゆかないので、霊に関しただけです。

 私が筆で「光」という字を書くが、それを懐に入れるとキリストと同じような奇蹟ができるのだから、そうするとキリストの値打ちというものはどのくらいかということが分かります。ですから本当言うと釈迦でもキリストでも、やっと私の小僧ぐらいなものです。しかしそう書くと先では疑って、信用しなくなるから書かないようにしてますが、本当のことが分かったらたいへんです。第一、熱海の地上天国は、何万年も前から石とか地形とかを準備してあるのですから、そうしてみると私がする仕事は偉大なもので、想像もつかないものです。私自身がそう思っているのです。神秘幽玄なものです。まだ口に出さない、いろいろなことがありますが、とにかく驚くべきものです。だから神様が、間違ったことや悪人や善人を作っていろいろやっているが、それはそういうことをしなければ進歩しないから、そのためにやっているのです。それでお釈迦さんが「一切空」ということを言ったのは真理です。そういう点においてはさすがに達見です。あの時代によくああいうことを言ったものです。

△御講話おわり△

「『御垂示録』二十七号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p311~314」 昭和28年12月01日