京都劇場での御講話(7)

(前節から続く)

 とにかくアメリカのほうも、これからだんだん分からざるを得ないようになりますし、そうなるとハワイは、全島がまず地上天国の先駆になるのではないかと思ってます。特にハワイは、他の条件はみんなよいです。食糧難というのはないので、食って余るくらいなものです。それから人民の思想のよいことで、非常に素直で明るいのです。それはそのはずです。結局生活が楽だからです。日本人がいまねじけて犯罪とか苦しいことがいろいろ多いのは、結局物が足りないからで、生活が苦しいというのが原因です。ただハワイで困っているのは病人が多いことです。ですから救世教がこの病人の解決をすれば、ハワイは割合に簡単に地上天国になるわけです。ですからハワイは、とにかくメシヤ島になるでしょう。そこであとは日本ですが、つまり日本の米の問題です。これが解決されると、医学の問題も、救世教が肥毒を発見して、こういうすばらしい日本を救うべきところを見れば、やっぱり薬はいけない、浄霊で病気が治るということが一度に信用されることになります。ですから自然農法の成果が、病気治しの方面にも非常によい影響が伴うと思うので、たいへん喜ばしいと思っております。
(御講話おわり)

「『御教え集』二十八号,岡田茂吉全集講話篇第十一巻p227」 昭和28年11月10日