(前節から続く)
一週間ばかり前に文部省の宗務課長補佐と、朝日、毎日と、他の新聞の記者が六、七人来ていろいろな質問をしましたが、そのときに私が医学の進歩といっても駄目だと言ったところが、「では近ごろ日本では寿命が延びたと言うが、これは医学の進歩ではないか」と言うのです。それだけでみるとそう思うのも無理はないのです。それでそれをよく言おうと思ったが、先方は予備知識がないからなかなか分からないのです。それで簡単には言ってやりました。信者の人もそういう質問はよく受けるだろうと思いますから、それについて書いてみました。
(御論文「寿命が延びた理由」朗読)〔「著述篇」第一一巻六五四ー六五五頁〕
つまり浄化停止がうまくなったわけです。進歩というと変ですが、浄化停止の方法が上手になったわけです。ですからたしかに寿命は一時延びますが、これもある時期というよりか、もう二、三年もたつと霊界の浄化が非常に強くなりますから、今度は逆に恐ろしく短命になる時代が来るのです。それは恐怖時代になるわけです。それがもうだいぶ近寄っています。これが一番よく分かるのは、あなた方が浄霊して、以前よりか治りよくなったでしょう。早く治るでしょう。これはそれだけ浄化力が強くなったわけです。それから作物に虫害などが非常に多くなったということも、霊界が変わってきたわけです。つまり浄化力が強くなるということは、いまに薬をだんだん強めて、そうして浄化を止めて、近ごろのように寿命が延びるということは、逆療法が極端に進歩したわけです。それでこの辺で逆療法のほうは頭がつかえるわけです。そうして今度は浄化力のほうの、逆療法を打ち消す霊界のほうの強い力が増してきますから、ちょうど今年の不作のようで、もう少したつと今度は馬鹿に浄化停止の力が弱ってくるのです。反動的に弱ってくるのです。そうすると薬をのむとすぐに悪くなり、注射をするとすぐにまいってしまうようになり、いつかも言ったとおりお医者自身が怖くなって、「これはたいへんだ、ちょっと手を出すとみんな悪くなってしまったり、まいってしまう」ということになり、つまり恐怖時代です。それからが初めて「救世教の唱えた説が本当だ、これはどうも救世教にすがるよりほかに安心ができない」ということになるのです。そういう時がきっと来るのです。そうなるとあなた方は非常に忙しくなり、体がいくつあっても足りないというようになります。まあ助けてやりますが、これは大本教のお筆先に「今に艮<うしとら>の金神返報<へんぽう>返しを致すぞよ」「喜ばして返報返しを致すぞよ」ということがあります。これがちょうどそれになるわけです。ナグリつけての返報返しではないのです。それは人間のほうのやり方です。神様のほうのは助けてやるのです。いままでさんざん悪口を言った連中を助けて喜ばしてやるのですから、いまのことが合っているわけです。それから日本のインテリなどは、いくら分からせるようにしてもなかなか分からないが、これはアメリカで救世教が評判になればすぐに分かります。これもやはり「喜ばして返報返しを致すぞよ」という意味になります。
▽次節に続く▽