昭和二十八年十一月六日の御講話(2)

(前節から続く)

 『救世教奇蹟集』はこの間『読売新聞』に出しましたが、毎日と朝日は首をひねっているらしいので、よほど困っているらしいです。私はそれは百も承知しているのです。なにしろ数十万のキリストができているというのですから。良いとか悪いとかと批評はできないのですが、中を読んでみると事実に合っているのです。というよりも、本人が書いたものですから否定するということはできないし、そうかといって、あんまり桁外れな、思いもつかないことであるために気味が悪いのです。私のほうからみると実にナンセンスです。先方はまじめで、そうとう論議をしているだろうと思いますが、なにしろこっちのやり方があんまり時代よりか離れ過ぎているわけです。離れるといっても、上のほうに離れているのです。

▽次節に続く▽

「『御教え集』二十八号、岡田茂吉全集講話篇第十一巻p200~201」 昭和28年11月06日