昭和二十八年十一月六日の御講話(1)

 この前話した「農業特集号」ですが、あれからよく調べてみると、肝腎な中京方面が数量にまだ予想が多いのです。予想ではおもしろくないので、やっぱり正確な数量が出ないといけないのです。なんだかんだ言って本当に分かるのは、どうしても今月いっぱい過ぎなければ駄目だそうです。それに佐渡の方面も去年は非常に良かったのですが、今年はまだ一つも来ませんから、どうしても春早々に出したほうがよいと思って、一時延ばしますから、そのつもりでいてもらいたいと思います。なにしろ全国的に注目の的になってますから、少しでも不正確な点がありますと、やっぱりアラを見つけようと思っている者もおり、そこを大きく広げて地方新聞に出したり、そういう評判を立てたりするとまずいから、どこから突いても一点の誤りがないというように、できるだけ正確なものにしたほうがよいわけです。なにしろ、科学との戦いですから、隙があると科学のほうで切り込んでくるのです。世界中が科学を神様のように思っている現在で、その科学をやっつけるのですから、こっちもよほど戦備を怠<おこた>りなく堂々とやらなければならないのです。

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「『御教え集』二十八号、岡田茂吉全集講話篇第十一巻p200」 昭和28年11月06日